今日は子ども達が期待に胸をときめかせ楽しみにしているお買い物ごっこです。
目の前にあるものを、それ以外のものに見立てて何かの「ふり」をする表象遊びの過程を経て発達する「ごっこ遊び」。その特徴のひとつが他者との関わりがある事です。
子ども達はそれぞれの役になりきり集団でふるまう中で、社会性やコミュニケーション能力、言葉の力、文字等を自然に身に付けられます。
近頃は欲しいものは簡単に手に入る時代です。スーパーでは、かごに品物を入れれば、なんでも自分のものになります。自動レジでは会話すらありません。
そんな風潮の中で自分でお金を出して物を買うこと。この金額でこの品物は買えるだろうか?と自分で考え、お店の方とお客さんが会話をすることも大切な事だと思います。
初めてお買い物を経験する子ども達は、先生やお友達から話を聞いたり、品物を製作しながら“お買い物ごっこ”を理解し、期待と共に指折り数えて待っています。
また、ゆっくり考えることで、子どもの脳は発達します。大人が買ってしまったり「早くしなさい。」と急かせたりしないで買い物はお子様の自主性に任せて、おうちの方はあまり手を出さずに ゆったりと見守ってあげることが大切です。
師走のお忙しいときではありますが、“お買い物ごっこ”のねらいをご理解いただきお子様と共に“ごっこ”遊びをお楽しみください。
副園長:藤井信之